このたび、日本社会薬学会第38年会を、2019年9 月15 日 (日) 〜16 日 (月) の日程にて、松山大学樋又キャンパスに於いて開催させていただくことになりました。
これまで日本社会薬学会は、医薬品および関連物質の持つ社会性に注目して多面的な研究・教育を発展させることにより人間の生命と健康の維持・増進に寄与することを目的として、活動してきました。毎年、秋期に開催される年会は、日本社会薬学会員および関係者が一堂に会して、幅広い社会薬学領域における知見の発信と共有をもとに、社会に向けて行動していくための基盤を築く場です。
第38年会のメインテーマは「社会に応える薬剤師を目指して」としました。巨大地震の想定や医療の複雑化によって変化してきた社会のニーズを薬剤師が正しく受け止めて適切に応えていくために、これからの薬剤師に求められるスキルとは何なのか、また薬と薬剤師を取り巻く社会制度はどうあるべきかなどについて、活発な議論を深めていきたいと考えています。1日目は、年会長講演、基調講演、教育講演を設けており、さらにシンポジウム1では、「災害時に求められる薬剤師の役割」について議論します。2日目にはシンポジウム2で、政策発表から4年が経過する「健康サポート薬局の現状と未来」について議論を深めます。他にも、くすり教育指導者養成ワークショップ、社会薬学研究ワークショップ、聴覚障害者対応ワークショップ、地域医療ワークショップ、日本薬学生連盟企画ワークショップ、くすりの適正使用協議会との共同企画など、多くの企画を設定しております。本年会が、幅広い分野からご参加下さる方々に有意義なひと時を提供できますよう、鋭意準備を進めて参ります。
そして年会の合間には、日本三古湯の一つに数えられる道後温泉をはじめとして、波間に陽光がきらめく「しまなみ海道」、そして、南予の美しくも入り組んだ海岸風景まで、初秋の愛媛をお楽しみ頂きますよう、実行委員会一同、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
2019年4月
日本社会薬学会第38年会
年会長 松岡 一郎
松山大学薬学部