設立趣旨

日本社会薬学会は、1982年5月15日に東京・目黒みやこ荘会議室で開催された社会薬学研究会(当時)設立総会でスタートしました。以下に掲げるのは、1982年3月2日上田亨北海道大学教授ほか52名の発起人による設立の呼びかけです。

社会薬学研究会への御案内

 1982年の春を迎え,医療をめぐる問題や矛盾が指摘されるに至りましたが,とりわけ医薬品をめぐっては数多くの社会的諸問題が山積され,私たちに解決を迫っています.
 たとえば,安全で有効な医薬品を開発するための経済的・社会的・倫理的諸問題,薬価を含めた医薬品供給システムのあり方の問題,医薬品の副作用による被害者の救済に伴う諸問題などであります.
 これら諸問題解決のためには,まず議論の材料となる科学的なデータが関係者に提供されねばなりません.しかるに従来の学界では,こうした医薬品をめぐる社会的な問題に対し,これを研究課題として正面から取組む努力に欠ける傾向がありました。問題の内容が国民の生命と健康に直結するだけに,国民にとってまさに不幸な状態と言わねばなりません.
 しかしながらごく最近,何人かの研究者・技術者個々・あるいは共同の努力によって,こうした状態を脱却し,医薬品さらには広く生体に作用する物質をめぐる社会的な諸問題を科学的に解明しようとする動きが出はじめました.
 私たちは,こうした学問分野を「社会薬学」と名づけ,その確立を志向する流れを本格的なものとするため,有志を募って「社会薬学研究会」を設立することにしました.
 つきましては,薬学のみならず,医学・保健学・社会学・経済学・法学などの分野で「くすりの社会性」に関心をおもちの方々が幅広くこの研究会に参加されることを期待しております.
                               発起人一同
                              1982年3月2日

発起人:上田 亨,板谷幸一,高野哲夫,片平洌彦,淡路剛久,秋葉保次,石本 真,飯島伸子,石坂哲夫,上田広蔵,宇都木伸,遠藤浩良,越後和典,奥田 潤,大田 秀,奥井登美子,大橋 裕,河合 聡,川瀬 清,川又淳司,儀我壮一郎,草野源次郎,久保文苗,小西良士,五味保男,児嶋 脩,斉藤太郎,砂原茂一,宗田 一,辰野高司,辰野美紀,高畠英伍,千野多代,塚本勤也,名取信策,西 三郎,野口 衛.二場邦彦,藤原邦達,二神成幸,益田明典,水野睦郎,森島昭夫,柳浦才三,安江政一,芳川眞丈,吉井千代田,吉原新一,吉岡 信,林 一, 渡辺 康, 吉田甚吉

 

 

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